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CoreOSとVMware vSphereでDocker環境を構築する

お疲れ様です。照屋です。 CoreOSがvSphere 5.5及びvCloud Airにてサポートされるようになるとアナウンスがありました。 http://blogs.vmware.com/vsphere/2015/03/coreos-now-supported-vmware-vsphere-5-5-vmware-vcloud-air.html VMware Compatibility Guideにも既に記載がありますね。CoreOS 557とESXi5.5以降の組み合わせになるようです。 概要 vSphere環境があれば、すぐにでもCoreOSを始めることができます。 今回はOVAファイルをダウンロードして、vSphere Web Clientから 既存のvSphere環境に対してCoreOSを展開します。 その上で実際にWordPress + MySQLを動かすところまでを説明します。 ネットワーク要件 インターネットより各種ファイルやコンテナファイルを取得するため、 インターネット接続が必要になります。 それに伴いDNSによる名前解決ができる必要があります。 CoreOSを接続する先の仮想スイッチでDHCPによるIPアドレス割り当てが行えるか確認してください。 DHCPが利用できない場合はCoreOSの「Network Configuration with networkd(英語)」を参照して構成してください。 https://coreos.com/docs/cluster-management/setup/network-config-with-networkd/ CoreOS環境の構築 OVAファイルの取得 まずはOVAファイルのダウンロードから始めましょう。 CoreOS Release Notesに行って、「Browse Images」をクリックします。 https://coreos.com/releases/ ファイル「coreos_production_vmware_ova.ova」を見つけてダウンロードします。 次はvSphere Web ClientでダウンロードしたOVAファイルをクラスタに展開します。 この手順は一般的なOVAファイルの展開手順と同じですので、ご存知の方は次のステップ

NVGRE ゲートウェイを直接ルーティングする場合の接続文字列

お疲れ様です。照屋です。 System Center 2012 R2 Virutal Machine ManagerでNVGRE Gatewayを構成する時の小ネタです。 NVGREのゲートウェイはVM ネットワークを論理ネットワークに接続を担当します。VMネットワークはNVGREでカプセル化されたネットワークのことです。対して論理ネットワークはカプセル化されていないネットワークであり、所謂物理ネットワークと呼ばれるものです。つまりゲートウェイを使うことでNVGREの世界とそれ以外の世界をIP接続することができます。 ゲートウェイには下記の接続方法があります。 VPN NAT 直接ルーティング 今回は「直接ルーティング」のみを説明します。直接ルーティング(Direct Routing)は上記の他の方法と比較すると、次のようなメリットがあります。 NVGREのアドレス系に変更を加える必要がない 物理側にカプセル化の必要がない ただしデメリットもあります。 アドレスを変更しないため、単一のゲートウェイで保持するアドレス帯に重複があってはいけない NVGREを利用することで単一のVM Network内でサブネットを分離できます。NATであれば一つのゲートウェイに複数のVMネットワークを接続できますが、直接ルーティングにする場合は同じゲートウェイ内で一つのVMネットワークしか持てないようです。 上記を踏まえて、Windows Server 2012 R2をゲートウェイとして登録する際の接続文字列は以下のようになります。ネットワークサービスに登録するゲートウェイの接続文字列に「DirectRoutingMode=true」が記載されていることを確認します。 接続文字列 VMHost=<Hyper-V HostName>;GatewayVM=<Gateway VM Name>;DirectRoutingMode=true NAT接続ができているのであれば、接続文字列の変更後、VMネットワークのプロパティ>接続でネットワークアドレス変換(NAT)から直接ルーティングに変更すれば疎通が取れるようになります。